秋英堂治療院

秋英堂治療院の方針

鍼灸治療をお考えのかたへ

まず、『鍼灸は魔法ではない』ということをご理解ください。

鍼灸治療は、薬物が症状や病変に直接働きかけるのとは異なり、体の自然な治癒力を引き出すことで、症状や苦痛の改善、病気の進行を抑制する治療法です。しかし、治療を受けるかたの中には、過剰な期待を抱くこともあります。そのお気持ちは理解できますが、症状や疾患によっては、長年の体への負担が影響していることが多いこともご留意ください。

特に慢性病や難治性疾患(当院で言えば、緑内障や網膜色素変性、炎症性腸疾患などの指定難病)については、症状の軽減や現状の維持に加え、体質改善の観点も重要です。そのため、継続的な治療が必要不可欠です。

当院では、急性症状や重い症状がある場合、週2回程度の治療を3か月ほど継続し、症状の緩和や進行の抑制が確認できた段階で、1~2週間に1回の頻度に移行します。進行性や難治性疾患については、症状の改善や病情の進行抑制には一定の治療期間が必要ですので、あらかじめご了承ください。

東洋医学の考え方に基づいた治療

秋英堂治療院では、東洋医学(中医学)の考え方に基づいて鍼灸治療を行っております。患者さんの体の状態を把握する上で、中医学では4つの診察法(四診)を重視します。

四診とは?

①望診(ぼうしん:視診)

②聞診(ぶんしん:声や臭いをみること)

③問診(病歴の聴取など)

④切診(触診のこと)

全ての診察が重要なのは言うまでもありませんが、この中で特に「問診」に関しては、患者さんの主訴(もっとも辛い症状)について詳細にお話を伺います。

問診は治療を効果的かつ効率的に進めて行くうえで、極めて重要な位置を占めます。出来る限り可能な範囲で質問にお答えいただけると、患者さんの体質の判断をするうえでとても役に立ちます。内容によってはお答えにくいこともあるかと思いますので、その時はご遠慮なくおっしゃってください。

医療機関に通院中のかたへ

多くの患者さんが鍼灸治療を受ける際、同時に病院での受診も行っていることが多いです。特に当院のように眼科疾患をお持ちのかたは、ほとんどの方が病院に通院しています。このような場合、さまざまな検査を受けていることもあります。

私の考えとしては、病院での検査結果(数値や画像など)は、ぜひコピーをいただいてお手元に保管しておくことをお勧めします。これにより、自分の体の状態を把握し、変化を確認することができます。そうすることで、治療への意識も高まり、回復を早める手助けになるでしょう。

治療に関しては医師に任せるだけでなく、患者さん自身も積極的に関わっていくことが大切だと思います。自身の健康を大切にし、共に治療に取り組んでいきましょう。